ファーストフード、または、ファストフード(英: fast food) とは、短時間で作れる、あるいは注文してからすぐ食べられる[1][2]手軽な食品・食事のこと。ここでは主にファーストフードを提供している外食産業について記述する。
英語の語「fast food」の発音は、短母音の[æ](アとエの中間の音)を用いた/fæst fuːd/(ファストゥ・フードゥ、ファスフードゥ)となる場合と、長母音の[ɑː](アー)を用いた/fɑːst fuːd/(ファーストゥ・フードゥ)となる場合とがある。アメリカ英語の話者の多くは前者を用い、イギリス英語(英国・オーストラリア・ニュージーランド)の話者とアメリカ英語の一部の話者は後者を用いる。同じ区別がある母音を含む英語由来の外来語には「cast」(キャスト・配役) 、「last」(ラスト・最後)、「master」(マスター・主人)などがあり、日本語表記は基本的に短母音である。なお、ドイツ語・イタリア語などでは「ファストゥ・フッドゥ」、フランス語では「ファストゥフッ(ドゥ)」と発音する。
日本では、イギリス英語等のように「ファーストフード」(ローマ字表記:fāsutofūdo)という長母音(ā:[ɑː])の発音・カタカナ表記でこの言葉が浸透した。日本放送協会(NHK)が2003年(平成15年)に行った調査でも、「ファーストフード」と言う国民が圧倒的に多かった[3]。広辞苑 第6版、明鏡国語辞典 第二版、ジーニアス和英辞典 第2版などの見出し語も「ファーストフード」が用いられている。この食事形態の外食産業が加盟する業界団体の日本フードサービス協会も「ファーストフード」に表記統一している[4]
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